「ボロネーゼ」と「ミートソース」の違いは?

「ボロネーゼ」とは、「ボローニャ風」を意味するイタリア語 “bolognese” のカタカナ表記で、日本においては「ボローニャ風の煮込み」を意味するイタリア語「ラグー・アッラ・ボロネーゼ (ragu alla bolognese)」の略としてパスタ料理の呼称に用いられることが多いです。
ソースとしての「ボロネーゼ」はタマネギ、ニンジン、セロリ、トマトなどの野菜とひき肉、パンチェッタを炒めて赤ワインを加えて煮込んだもので、パスタ料理に用いられるほかそのまま煮込み料理として食されることもあります。
パスタ料理としてはソースをタリアテッレやフェットチーネなどの平麺に絡めて、すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノをかけたものが一般的です。

「ミートソース」とは、日本で発祥した「ボロネーゼ」に似た料理で、パスタ料理の呼称に用いられることが多いです。
イタリアからアメリカを経由して日本に伝わったアメリカ風の「ボロネーゼ」を、日本人の好みに合うようにアレンジしたものが定着したとされています。
ソースはひき肉とタマネギのみじん切りをトマトケチャップやウスターソース、砂糖などで調味したもので、グラタンやラザニア、ドリアなどの料理に用いられるほか、サンドイッチやハンバーガー、ピザの具材としても用いられます。
パスタ料理としてはソースをスパゲッティにかけたものが一般的で「ミートソース・スパゲッティ」と呼ばれることもあります。