「ホットドッグ」、「アメリカンドッグ」は、いずれもソーセージを用いたアメリカ発祥の軽食・ファストフードで、名称が似ているため混同されることもありますが別の料理です。
「ホットドッグ」とは、細長いパンに切り込みを入れ、ソーセージなどの具材を挟んだ料理です。
ソーセージと共にタマネギ、キャベツ、トマトなどの野菜、ピクルス、ザワークラウトなどの漬物を挟んだものや、チリコンカン、サルサなどのソースをかけたものもあります。
「ホットドッグ」に用いられるパンは、ホットドッグバンやホットドッグバンズなどと呼ばれる専用のものが用いられるほか、コッペパンやロールパン、フランスパンが用いられることもあります。
「ホットドッグ」の名称の語源は諸説あるものの、長いフランクフルトソーセージの色や形状が、胴長体型の犬のダックスフントと似ていることを由来とすることが一般的で、英語では “hot dog” と書き、「ホットドック」というカタカナ表記は厳密には誤りといえます。
「アメリカンドッグ」とは、串を刺したソーセージに小麦粉などで作った衣をつけて油で揚げた料理です。
日本においては祭りや縁日の屋台、遊園地やサービスエリアの売店などでおなじみのファストフードで、ソーセージの代わりに魚肉ソーセージが用いられることも多く、ケチャップやマスタードをつけて食されることが多いです。
「アメリカンドッグ」の呼称は、日本でのみ用いられる和製英語で、衣の生地にコーンミールを用いたものが一般的なアメリカでは「コーンドッグ(Corn dog)」という呼称が用いられることが多いです。
北海道の一部地域などでは、「アメリカンドッグ」に砂糖をまぶしたものを「フレンチドッグ」と呼ぶこともあります。
「アメリカンドッグ」や「フレンチドッグ」は、いずれも日本独自の料理、呼称のため、屋台などでも平然と「アメリカンドック」「フレンチドック」というカタカナ表記が用いられていることもあります。
■ Wikipedia ホットドッグ
■ Wikipedia アメリカンドッグ