「バックドラフト」、「フラッシュオーバー」は、いずれも火災現場で発生する急激な燃焼を伴う現象です。
「バックドラフト」とは、気密性の高い火災現場でドアを開けたり、窓が割れたりし、急激に酸素が供給された際に発生する可能性のある爆発現象です。
室内など密閉された空間で火災が発生すると、燃焼するための酸素が不足し、炎の勢いが衰えます。
しかし、不完全燃焼による可燃性の一酸化炭素ガスが室内に充満していることがあります。
このような状態の時にドアを開いたり、窓が割れたりして、外部の酸素が供給されると、熱された一酸化炭素と酸素が急激に結びつき、爆発的な燃焼の「バックドラフト」が発生する恐れがあります。
「フラッシュオーバー」とは、室内の局所的な火災が、瞬間的に部屋全体に延焼拡大する火災現象です。
局所的な火災から発生する熱の伝導熱、輻射熱、放射熱などにより、可燃性の天井などの建材や室内にある可燃物が熱されて高温になります。
引火点に達した可燃物に着火すると一気に燃焼が拡大する「フラッシュオーバー」が発生する恐れがあります。
■ Wikipedia バックドラフト
■ Wikipedia フラッシュオーバー
「バックドラフト」…気密性の高い火災現場で、急激に酸素が供給された際に発生する爆発現象
「フラッシュオーバー」…室内の局所的な火災が、瞬間的に部屋全体に延焼拡大する火災現象
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