建築資材や塗装材料で使われることの多い「遮熱」「断熱」は、厳密には違う効果・性能を表していますが、建設業界以外では混同されることも多い用語といえます。
「熱を遮る」と書く「遮熱」とは、赤外線を反射させる機能を持った素材などで、太陽による日射を吸収しないようにすることをいいます。
建築における「遮熱」は、夏場に太陽光の赤外線から発生する輻射熱を抑える用途で、屋根や外壁といった太陽光が当たる部分の建材や塗装において高性能のものが求められます。
「熱を断つ」と書く「断熱」とは、伝導、対流や放射による熱移動を防ぐことをいいます。
建築における「断熱」は、夏場、冬場を問わず、屋内と屋外の温度差による熱移動を低減することを目的に、壁、屋根はもちろん、天井、床などにも断熱材を用いられます。
建築用断熱材にはグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材、ウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの発泡系断熱材があります。
日本で、古来より窓や軒先に設置される「すだれ」や「よしず」は、おもに「遮熱」の目的で利用されています。
■ Wikipedia 遮熱
■ Wikipedia 断熱材
「遮熱」…太陽による日射を吸収しないようにすること
「断熱」…伝導、対流や放射による熱移動を防ぐこと
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「遮熱」と「断熱」の違いは?