「コロッケ」とは、ジャガイモやクリームソースをベースにした具材を成形し、パン粉をつけて油で揚げた料理の総称です。
フランス料理の「クロケット」を元に、日本で独自に発展・普及した料理とされており、単に「コロッケ」といった場合茹でたジャガイモを押しつぶした「マッシュポテト」をベースに、炒めた挽肉とタマネギのみじん切りを混ぜて小判型に成形し、小麦粉や溶き卵、パン粉をつけて油で揚げたものを指すことが多いです。
ベシャメルソースなどのホワイトソースにカニやエビ、鶏肉、コーンなどの具材を混ぜて俵型に成形し、パン粉をつけて油で揚げたものは「クリームコロッケ」と呼ぶことが多く、これに対してマッシュポテトを用いたオーソドックスな「コロッケ」を「ポテトコロッケ」と呼び区別することもあります。
そのほかカボチャをベースにした「カボチャコロッケ」やサツマイモをベースにした「サツマイモコロッケ」、カレー風味の「カレーコロッケ」、マカロニ入りのベシャメルソースを用いた「グラタンコロッケ」など、多種多様な「コロッケ」があります。
「コロッケ」は、大正時代から昭和初期にかけて日本の家庭に広く普及したポピュラーな料理で、ウスターソースやケチャップをつけて食されるほかサンドイッチやハンバーガーの具材、カレーのトッピングなどに用いられることもあります。
「メンチカツ」とは、豚肉や牛肉の挽肉とタマネギのみじん切りをベースにした具材を成形し、パン粉をつけて油で揚げた料理です。
一般的な「コロッケ」は、あらかじめ炒めた挽肉とタマネギをマッシュポテトに混ぜるのに対し、「メンチカツ」は生の挽肉に炒めたタマネギを混ぜたものを小判型に成形し、小麦粉や溶き卵、パン粉をつけて油で揚げたものが一般的で、ハンバーグのネタをカツにした料理ともいえます。
細かく刻んだキャベツやニンジンなどの野菜が入ったものや、「コロッケ」のようにジャガイモが入った「メンチカツ」もありますが、あらかじめ炒めた挽肉を用いたものは挽肉の量が多い場合でも「ミートコロッケ」や「メンチコロッケ」と呼び「コロッケ」に分類されることが多いです。
また、関東では豚肉と牛肉の合挽肉を用いた「メンチカツ」が一般的ですが、関西では牛挽肉のみを用いたものが多く「ミンチカツ」の呼称が用いられることもあります。
「メンチカツ」も、「コロッケ」同様ウスターソースやケチャップをつけて食されるほかサンドイッチやハンバーガーの具材、カレーのトッピングなどに用いられることもあります。
■ Wikipedia コロッケ
■ Wikipedia メンチカツ
■ Wikipedia クリームコロッケ