パルミジャーノ・レッジャーノペコリーノ・ロマーノは、いずれもイタリア発祥ナチュラルチーズです。
 
パルミジャーノ・レッジャーノ

「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは、イタリア北部発祥の超硬質チーズで、牛乳乳酸菌、レンネット(凝乳酵素)がおもな原料です。
イタリアのDOP(原産地名称保護制度)でエミリア・ロマーニャ州とロンバルディア州の一部が産地に指定されており、DOPの認定を受けたものしか「パルミジャーノ・レッジャーノ」を名乗ることはできません。
水分のほとんどを抜き最低1年から長いものでは5年以上熟成させた超硬質チーズで、「チーズの王様」と呼ばれるほど濃縮された濃厚な旨味や芳香、結晶化したアミノ酸のじゃりじゃりした食感が特徴です。
ホールの「パルミジャーノ・レッジャーノ」は直径35~45cm、高さ18~24cm、重量24kg以上の太鼓型で、おもにカットしたものをすりおろしてパスタ料理ピザサラダにふりかけて食されるほか、小さく砕いたものにバルサミコ酢コショウをかけて食べられることもあります。

ペコリーノ・ロマーノ

「ペコリーノ・ロマーノ」とは、古代ローマ帝国発祥のハードチーズで、羊乳、乳酸菌、レンネット(凝乳酵素)がおもな原料です。
イタリアのDOPでラツィオ州とサルデーニャ州が産地に指定されており、DOPの認定を受けたものしか「ペコリーノ・ロマーノ」を名乗ることはできません。
紀元前のローマ帝国時代から保存食として製造されていたといわれるイタリア最古のチーズで、保存性を高めるための多量にすりこまれた塩の強い塩味との乳の独特の甘い風味が特徴です。
ホールの「ペコリーノ・ロマーノ」は直径25~35cm、高さ20~40cm、重量25kg以上の円柱型で、おもにカットしたものをすりおろしてカルボナーラカチョエペペ、アマトリチャーナなどのパスタ料理に用いられるほか、しっかりとした塩気があることから塩の代わりに料理に用いられることもあります。


■ Wikipedia パルミジャーノ・レッジャーノ
■ Wikipedia ペコリーノ・ロマーノ
■ 雪印メグミルク チーズ辞典 パルミジャーノ・レッジャーノ
■ 雪印メグミルク チーズ辞典 ペコリーノ・ロマーノ

「パルミジャーノ・レッジャーノ」…牛乳を主原料としたイタリア発祥の超硬質チーズ
「ペコリーノ・ロマーノ」…羊乳を主原料とした古代ローマ帝国発祥のハードチーズ

「パルミジャーノ・レッジャーノ」と「ペコリーノ・ロマーノ」の違いは?