音響における「ステレオ」とは、ステレオフォニックの略で、左右2つのスピーカーでそれぞれ独立した音声を出力する方式・システムのことです。
左右の2つのチャンネルで独立した音声を再生することによって、単一の音声を再生するより音場感、音像定位が加わって臨場感や立体感が増幅する効果があります。
一方「サラウンド」とは、3つ以上のスピーカーでそれぞれ独立した音声を出力する方式・システムのことです。
3チャンネル以上のマルチチャンネル全般を指すことが多く、「ステレオ」に超低音域専用のサブウーファーを加えた2.1ch、後方中央にリアスピーカーを1本配置した3chなどから、フロントLR、サイドLR、リアLR、フロントハイLR、フロントセンター、サブウーファーといった構成の9.1chのものまでありますが、フロントLR、リアLR、フロントセンター、サブウーファーの5.1ch構成のものが一般的です。
NHKが次世代映像規格のスーパーハイビジョンで採用を予定している、あらゆる方向の音響を表現するための22.2chサラウンド方式というものもあります。
複数のスピーカーで音声を再生する場合でも、単一の信号音声を出力する方式は「モノラル」と呼ばれます。
単一の信号音声を1つのスピーカーで再生する場合、厳密には「モノフォニック」といいますが、「モノフォニック」も「モノラル」に含められることが多くなっています。
なお、オーディオ機器のステレオ・コンポーネント・システム(コンポーネントステレオ)の省略形として「ステレオ」が用いられることもあります。
■ Wikipedia ステレオ
■ Wikipedia サラウンド
■ Wikipedia コンポーネントステレオ
「ステレオ」…左右2つのスピーカーでそれぞれ独立した音声を出力する方式
「サラウンド」…3つ以上のスピーカーでそれぞれ独立した音声を出力する方式
こちらの[違いは?]もどうぞ
「ステレオ」と「サラウンド」の違いは?