野球やソフトボールの試合における「完投」、「完封」、「ノーヒットノーラン」、「完全試合」は、すべて投手による記録ですが、以下のように違います。
「完投」とは、先発投手が試合終了まで一人で投げ切ることです。
失点や、試合の勝敗は関係なく、試合終了まで一人で投げ切れば「完投」です。
勝敗には関係ないため、負けたチームの投手でも一人で投げ切れば「完投」ですが、「完投」した上で試合に勝つ「完投勝利」の意味を含んで使われることもあります。
「完封」とは、先発投手が「完投」した上で、相手チームに1点も与えず勝利することです。
四死球やヒットによる出塁があっても、失点がなければ「完封」となります。
野球やソフトボール以外のスポーツにおいても、相手を完全に封じ込めた時に使われることもあり、「0封」や「シャットアウト」という表現が用いられることもあります。
「ノーヒットノーラン」とは、先発投手が「完投」した上で、相手チームにヒットによる出塁を許さず勝利することです。
四死球やエラーによる出塁があっても、安打による出塁がなければ「ノーヒットノーラン」となります。
なお、「ノーヒットノーラン」は和製英語ですが、日本語では「無安打無得点試合」や「無安打無失点試合」となります。
「完全試合」とは、先発投手が「完投」した上で、相手チームに一度も出塁を許さず勝利することです。
ヒットによる出塁はもちろん、四死球やエラーによる出塁があっても「完全試合」にはなりません。
日本のプロ野球史上においては、これまで15回の「完全試合」が記録されています。
英語では「パーフェクトゲーム」といいます。
「完投」、「完封」、「ノーヒットノーラン」、「完全試合」ともに、延長があった場合でも、試合終了まで一人の投手で投げ切った場合になります。
■ Wikipedia 完投
■ Wikipedia 完封
■ Wikipedia ノーヒットノーラン
■ Wikipedia 完全試合