「ベーキングパウダー」、「ドライイースト」はいずれもパンや焼き菓子の生地を膨らませるために用いられますが、全く別の物質です。
「ベーキングパウダー」とは、炭酸水素ナトリウム(重曹)を主原料とする粉末の膨張剤で、水分や熱を加えると化学反応で分解し、炭酸ガスを発生させることで生地を膨らませています。
「ベーキングパウダー」は、「膨らし粉」や「膨らまし粉」と呼ばれることもあります。
「ドライイースト」とは、酵母菌(イースト菌)を乾燥させ、顆粒にしたもので、微生物が有機物を分解吸収して発酵することにより炭酸ガスを発生させ、生地を膨らませています。
「ドライイースト」は、「ベーキングパウダー」と比較して膨張力が高いため、強力粉を使ったパンなどでは一般的に「ドライイースト」が用いられます。
一方、薄力粉を使ったケーキやドーナツでは、発酵時間が不要な「ベーキングパウダー」を用いることが多いといえます。
利用目的は同じですが、作用条件や膨張力などそれぞれの特徴があり、単純な代用は難しいといえます。
■ Wikipedia ベーキングパウダー
■ Wikipedia 酵母
「ベーキングパウダー」…炭酸水素ナトリウムを主原料とする粉末の膨張剤
「ドライイースト」…酵母菌を乾燥させた顆粒
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