鮮やかな緑色に、その名称の由来ともなった杉の樹木に似た三角形のシルエットの雑草「すぎな(杉菜)」
薄茶色で、袴とよばれる節をもった1本の茎に大きい頭をつけた春の季語にもなっている植物の「つくし(土筆)」
外見上は全く別の植物に見えますが、童謡でも「ツクシ誰の子スギナの子」と唄われた「すぎな」と「つくし」は同じ植物の違う部位です。
シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物で、地下茎を伸ばしてよく繁茂するため、農業上は駆除が難しい雑草とされていますが、「すぎな」と「つくし」はこの同じ地下茎から生えています。
「すぎな」は栄養茎という部位で、棒状の葉で光合成をおこない、5~7月ごろに成長、地域にもよりますが冬場以外は常に生えている雑草です。
一方、「つくし」は胞子茎という部位で、早春に繁殖のために芽を出し、先端の胞子形成部から胞子を飛ばし、すぐに枯れます。
「すぎな」は栄養茎
「つくし」は胞子茎
で、おなじ植物の別の部位
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「すぎな」と「つくし」の違いは?