生しいたけ(椎茸)を購入すると、「原木」か「菌床」か栽培方法が明記されています。
同じしいたけでも、栽培方法で味や食感に違いがあるため、2006年よりJAS法で表示が義務化されました。
「原木しいたけ」は「げんぼくしいたけ」と読み、原木栽培で育てられたしいたけの事をいいます。
原木栽培は、天然の木を用いて木材腐朽菌のきのこ類を栽培する方法で、しいたけに限れば、山から切り出したクヌギやナラに穴を開け、駒と呼ばれる種菌を金槌で打って植菌した「ほだ木」を、森やハウスで椎茸が発生するまで1~2年寝かせる栽培方法です。
「原木しいたけ」は、味や香りの強い、肉質のしっかりしたしいたけが出来ます。
「菌床しいたけ」は「きんしょうしいたけ」と読み、菌床栽培で育てられたしいたけの事をいいます。
菌床栽培は、おがくずと米や麦の糠を混ぜた人工的な培地の菌床できのこ類を栽培する方法で、温度、湿度の管理できる空調施設で栽培されます。
そのため「菌床しいたけ」は、気象条件に影響を受けにくく、3~4ヶ月で収穫でき、サイズや形も比較的均一といったメリットがあり、価格も一般的には「原木しいたけ」に比べ安価です。
「菌床しいたけ」の味、香り、肉質は、「原木しいたけ」に比べソフトなものが多いです。
しかし、近年は「菌床しいたけ」も改良がすすんでおり、「原木しいたけ」に負けない食感や、味のものも増えてきており、価格も「原木しいたけ」より高価なブランドしいたけもできてきています。
■ Wikipedia シイタケ
■ Wikipedia 原木栽培
■ Wikipedia 菌床栽培
「原木しいたけ」は天然の木を使い栽培されるしいたけ
「菌床しいたけ」は人口の培地で栽培されるしいたけ
こちらの[違いは?]もどうぞ
「原木しいたけ」と「菌床しいたけ」の違いは?