「寒天」とは、天草(テングサ)や海髪(オゴノリ)などの海藻の粘液質を凍結・乾燥させた日本発祥の加工乾燥食品です。
屋外に放置された「ところてん」が冬の寒空で偶然凍結・乾燥されて発見された食品であることが名前の由来で「かんてん」と読みます。
主成分は植物性の食物繊維で、形状により「棒寒天」、「糸寒天」、「粉寒天」などがあります。
水ようかん、杏仁豆腐、煮こごりなど食品を固めるためのゲル化剤として用いられるほか、「寒天」を主原料とした和菓子全般を指して「寒天」と呼ぶこともあります。
一方「ナタデココ」とは、ココナッツの汁に酢酸菌を加えて発酵、ゲル状に凝固させたフィリピン発祥の発酵食品です。
独特の歯ごたえと食感が特徴で、賽の目切りにしてシロップをかけてデザートとして食されるほか、小さく切った果物とともにフルーツポンチにしたり、「寒天」の代用として和菓子のみつまめなどに用いられることもあります。
また、ジュースや乳酸菌飲料など飲料に入れられることもあり、近年ではミルクティーに「ナタデココ」を入れた「ナタデココミルクティー」という商品も発売されています。
スペイン語で「ナタ」は「上澄み皮膜」を、「ココ」は「ココナッツ」を意味し、スペイン語での綴りは “nata de coco” となるため、「ナタ・デ・ココ」とカタカナ表記されることもあります。
■ Wikipedia 寒天
■ Wikipedia ナタ・デ・ココ
「寒天」…海藻の粘液質を火にかけて濾した煮汁を冷まし固めて凍結乾燥させた食品
「ナタデココ」…ココナッツの汁に酢酸菌を加えて発酵させた食品
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「寒天」と「ナタデココ」の違いは?