「南天」、「万両」、「千両」は、いずれも赤い小さい実をつける植物で、外観も似ていますがそれぞれ別の植物です。
「南天(なんてん)」とは、メギ科ナンテン属に属する常緑性の木本植物で、樹高2~3mの低木です。
果実は直径4~7mm程度の赤色で、葡萄の房状につきます。
葉は互生で、3枚ずつ葉をつける複葉になっています。
「難(なん)を転(てん)ずる」という意味で縁起の良い植物とされており、庭木などの園芸植物として好まれるほか、お正月など慶事の飾り物としても用いられます。
「万両(まんりょう)」とは、サクラソウ科ヤブコウジ属に属する常緑性の木本植物で、樹高0.5~1mの低木です。
果実は直径6~8mmの赤色で、葉の下にサクランボ状に垂れ下がってつきます。
葉は互生で、葉の縁が波打った小さめの単葉です。
名前がめでたいことから、「南天」同様、お正月など慶事の飾り物としても用いられることが多いです。
「千両(せんりょう)」とは、センリョウ科センリョウ属に属する常緑性の木本植物で、樹高0.5~0.8mの低木です。
果実は直径5~7mmの赤色で、葉の上にかたまってつきます。
葉は対生で、葉の縁がのこぎり状になった大きめの単葉です。
「万両」同様、名前から慶事の飾り物に用いられることも多いです。
■ Wikipedia ナンテン
■ Wikipedia マンリョウ
■ Wikipedia センリョウ
「南天」…メギ科ナンテン属に属する常緑性の木本植物
「万両」…サクラソウ科ヤブコウジ属に属する常緑性の木本植物
「千両」…センリョウ科センリョウ属に属する常緑性の木本植物
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