エバミルクコンデンスミルクは、いずれも牛乳を煮詰めて濃縮した乳製品の「練乳」です。
なお「練乳」は「煉乳」や「れん乳」と表記されることもあります。
   
エバミルク

「エバミルク」とは、牛乳を煮詰めて約2倍に濃縮した食品で、日本語では「無糖練乳」といいます。
「無糖練乳」を意味する英語 “Evaporated milk” が「エバミルク」と呼ばれる由来です。
日本では食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で「濃縮乳であつて直接飲用に供する目的で販売するもの」と定義されており、「乳固形分25%以上、うち乳脂肪分7.5%以上、細菌数0」などの成分規格が定められています。
市販の製品は缶詰のものが一般的で、クリームシチューやクリーム煮などの煮込み料理、グラタンパスタ料理杏仁豆腐、ミルクプリンアイスクリームカスタードクリームなどに用いられます。

コンデンスミルク

一方「コンデンスミルク」とは、牛乳に糖分を加えて煮詰め約3倍に濃縮した食品で、日本語では「加糖練乳」といいます。
「加糖練乳」を意味する英語 “Sweetened condensed milk” が「コンデンスミルク」と呼ばれる由来です。
日本では食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」で「生乳、牛乳又は特別牛乳にしよ糖を加えて濃縮したもの」と定義されており「乳固形分28%以上、うち乳脂肪分8%以上、水分27%以下、糖分(乳糖を含む)58%以下」などの成分規格が定められています。
日本で単に「練乳」といった場合、「コンデンスミルク」を指す事が多く、「エバミルク」と比べ粘度が高いため缶入り以外にチューブ入りの製品もあります。
イチゴにつける、コーヒー紅茶などの飲料に加える、かき氷ホットケーキにかける、トーストに塗るなど、甘味を加える調味料として用いられるほか、キャラメルケーキ、アイスクリームの材料としても用いられます。


■ Wikipedia 無糖練乳
■ Wikipedia 加糖練乳

「エバミルク」…牛乳を煮詰めて約2倍に濃縮した食品
「コンデンスミルク」…牛乳に糖分を加えて煮詰め約3倍に濃縮した食品

「エバミルク」と「コンデンスミルク」の違いは?
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