「十二支」と「干支」は、混同されることが多いですが、厳密には違いがあります。
「十二支」とは、「じゅうにし」と読み
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」
の12種類の要素の総称で、一般的には
「ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い」
と訓読みで読まれることが多く、それぞれに
「鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪」
の動物が対応しています。
「干支」とは、「かんし」や「えと」と読み、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」ともいわれ、「十干」と「十二支」を組み合わせたものになります。
「十干」とは、「じっかん」と読み
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」
の10種類の要素の総称で
「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと」
と読み、それぞれ
「木の兄・木の弟・火の兄・火の弟・土の兄・土の弟・金の兄・金の弟・水の兄・水の弟」という意味をもちます。
この「十干」と「十二支」を組み合わせた「干支」は
甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉・甲戌・乙亥
丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未・甲申・乙酉・丙戌・丁亥
戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳・甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥
庚子・辛丑・壬寅・癸卯・甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥
壬子・癸丑・甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥
の60種類になり、同じ「干支」は60年に1度しかありません。
このため、生まれ年の干支に戻る数え年の61歳を「暦が還る」という意味で「還暦(かんれき)」といいます。
なお、2016年の「干支」は「丙申(ひのえさる)」です。
■ Wikipedia 十二支
■ Wikipedia 干支