「ウール」とは、ウシ目ウシ科ヒツジ属に属する哺乳類「羊(ひつじ)」から採取した体毛で作られる動物繊維、糸、布、衣類素材のことで、日本語で「羊毛(ようもう)」と呼ぶこともあります。
「ウール」は、保温性や保湿性に優れ、伸縮性や弾性が高いため型くずれしにくい、しわになりにくいといった特徴があり、世界中で最も広く用いられている動物繊維となっています。
一方「アルパカ」とは、ウシ目ラクダ科ビクーニャ属に属する哺乳類で、体毛は糸や布、衣類の素材に加工される動物繊維です。
南米が原産の「アルパカ」は、ペルーやボリビア、チリなどの標高3,500~5,000m程のアンデス山脈の高原地帯で家畜として放牧されており、体長1.2~2.2m、体重50~70kg程度で、黒色か白色、灰色、茶褐色、淡褐色の体毛を持った個体が多いです。
動物繊維としては、非常に細い毛であることから柔らかく肌触りがよく、「ウール」や「カシミヤ」と比較して保温性が高いという特徴があります。
「アルパカ」は、ふんわり立った短い毛を持つ「ワカイヤ種」と、細く柔らかく長い縮毛を持つ「スリ種」に分類され、繁殖が難しい「スリ種」の毛や、生後3か月以内の「アルパカ」から櫛ですいて採取した「ベビーアルパカ」の毛は高級繊維として流通しています。
■ Wikipedia ウール
■ Wikipedia アルパカ
「ウール」…ウシ科ヒツジ属の哺乳類「羊」の体毛からできた動物繊維
「アルパカ」…ラクダ科ビクーニャ属の哺乳類で、体毛は動物繊維
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「ウール」と「アルパカ」の違いは?