「ウール」と「メリノウール」の違いは?

「ウール」とは、ウシ目ウシ科ヒツジ属の哺乳類「羊(ひつじ)」の毛から生産される動物繊維、およびその繊維から作られる糸や布、衣類の素材をいい、日本語で「羊毛(ようもう)」と呼ばれることもあります。
「ウール」は、保温性・保湿性に優れ、伸縮性・弾性が高いため型くずれしにくい、しわになりにくいなどの特徴があり、世界中で最も広く用いられている動物繊維となっています。

「メリノウール」とは、羊の一品種「メリノ種」の毛を用いた「ウール」です。
メリノ種の羊はスペインで品種改良して作られたものが原産とされており、現在はおもにオーストラリアやニュージーランド、フランスをはじめ世界各国で飼育されています。
「メリノウール」の繊維は繊細で柔らかく、肌触りが良いという特徴を持っており、「ウール」の中でも特に高品質なものとして区分されています。
ウールマークをつけるための品質基準を定めるオーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)では、「メリノウール」を100％使用した製品を「ピュアメリノウール」、「メリノウール」100％かつ繊維の細さが19.5マイクロン以下の高品質ウールを使用した製品を「メリノエクストラファイン」、「メリノウール」100％かつ繊維の細さが17.5マイクロン以下の超高品質ウールを使用した製品を「メリノウルトラファイン」と定義しています。