稲荷寿司

稲荷寿司とは、袋状に開いた油揚げを甘辛く煮込み、中に酢飯を詰めて成形した寿司の一種で「いなりずし」と読みます。
正方形の油揚げを半分に切って開いて、砂糖醤油だし汁で煮込んだものに寿司飯を詰めたものが一般的で、関東では油揚げを長方形に切って作る俵型関西では油揚げを斜めに切って作る三角形のものが多いです。
また、関西では中に詰める酢飯に煮込んだニンジンシイタケゴマなどの具材を混ぜ込んだ五目寿司を用いることも多く、「五目いなり」と呼ぶこともあります。
稲荷寿司」の呼称の由来については諸説あるものの、五穀豊穣をつかさどる神様を祀った「稲荷神社」へのお供え物の油揚げにごはんを詰めて寿司にしたのが始まりともいわれており、発祥地についても江戸名古屋のほか、豊川稲荷がある愛知県豊川市など諸説あります。
「いなり寿司」や「稲荷すし」と混ぜ書き表記が用いられることもあり、「お稲荷さん」と呼ばれることや、単に「いなり」「おいなり」と呼ばれるほか、地域によっては「しのだ寿司」や「きつね寿司」「あぶらげずし」「あげずし」などの別称もあります。

助六寿司とは、「稲荷寿司」と「巻き寿司」を詰め合わせた寿司折りのことで「すけろくずし」と読みます。
「巻き寿司」は、かんぴょうキュウリ玉子焼き椎茸などの具材を巻いて、輪切りにした太巻きが用いられることが多いですが、かんぴょう巻きや鉄火巻き、かっぱ巻きなどの細巻きが用いられることもあります。
歌舞伎十八番のひとつ「助六所録江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の通称で、主人公の名前でもある「助六」が呼称の由来とされており、主人公の愛人の名前「揚巻(あげまき)」を、油揚げの「揚げ」と「巻き寿司」の「巻き」になぞらえて、「稲荷寿司」と「巻き寿司」を詰め合わせた折り詰めを「助六寿司」と呼ぶようになったといわれています。
単に「助六」と呼ばれることや、「助六すし」と混ぜ書き表記されることもあります


■ Wikipedia 稲荷寿司
■ 農林水産省 うちの郷土料理 あぶらげずし/いなりずし
■ 一般社団法人 全日本いなり寿司協会
■ Wikipedia 助六

「稲荷寿司」…油揚げを甘辛く煮込んで酢飯を詰めた寿司の一種
「助六寿司」…稲荷寿司と巻き寿司を詰め合わせた寿司折り

「稲荷寿司」と「助六寿司」の違いは?
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