「玉子焼き」と「出汁巻き玉子」の違いは?

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「玉子焼き」、「出汁巻き玉子」は、いずれも鶏卵を用いた日本料理で、調理方法や外観も似ているため混同されることがありますが、厳密には別の料理として区別されることが一般的です。
　　　
「玉子焼き」とは、軽く溶いた鶏卵を砂糖、塩、醤油などで調味し、卵焼き器と呼ばれる専用の調理器具などで薄く焼きながら巻いて筒状に成形した卵料理です。

弁当のおかずの定番としても知られる日本の家庭料理で、上記の調味料以外にもみりん、めんつゆ、胡椒、ソース、マヨネーズなど、家庭によって味付けも異なり、ネギやホウレンソウ、チーズ、しらす、海苔などの具材を混ぜるなど、多種多様なバリエーションがあります。
寿司の具材としても知られ「厚焼き玉子」と呼ばれることもあります。

「出汁巻き玉子」とは、よく溶いた鶏卵に出汁をを加え、卵焼き器でなど薄く焼きながら巻いて筒状にしたものを巻き簾で成形した卵料理です。

「出汁巻き玉子」には、大根おろしが添えられ、醤油や出汁醤油などをかけて食すことも多いです。
居酒屋や定食屋の定番メニューとしても知られ、単に「出汁巻き」と呼ばれることもあります。

「玉子焼き」、「出汁巻き玉子」の区別は、家庭や地域によっても差があり、関西の「出汁巻き玉子」は、出汁の風味が多く強く、他の調味料は控えめか、入っていないことが多いですが、関東では砂糖を多く用い、甘く仕上げた「玉子焼き」に近い「出汁巻き玉子」が多いです。
このため、関東では「出汁巻き玉子」を「玉子焼き」や「厚焼き玉子」と呼ぶこともあります。

「出汁巻き玉子」は、「玉子焼き」のバリエーションのひとつともいえますが、出汁の入っていない「玉子焼き」を指して「出汁巻き玉子」と呼ぶのは誤用といえます。

■ Wikipedia 卵焼き
■ Wikipedia だし巻き玉子

「玉子焼き」…軽く溶いた鶏卵に調味料を加え、筒状に焼いた卵料理
「出汁巻き玉子」…よく溶いた鶏卵に出汁を加え、筒状に焼き、巻き簾で成形した卵料理