「アメリカンドッグ」とは、ソーセージに串を刺し小麦粉などで作った衣をつけて油で揚げたアメリカ発祥の軽食・ファストフードです。
日本においては祭りや縁日の屋台、サービスエリアや遊園地の売店などでおなじみの軽食・ファストフードとして知られており、ソーセージの代わりに魚肉ソーセージが用いられることも多く、ケチャップやマスタードをつけて食されることが多いです。
「アメリカンドッグ」の呼称は、日本でのみ用いられる和製英語で、衣の生地にコーンミールを用いたものが一般的なアメリカでは「コーンドッグ(Corn dog)」という呼称が用いられることが多いです。
ソーセージを “dog” と呼ぶことの由来は諸説あるものの、長いソーセージの色や形状が、胴長体型の犬のダックスフントと似ていることを由来とすることが一般的で、「アメリカンドック」というカタカナ表記は和製英語なうえ「ドッグ」を読み間違えた表記といえます。
「ハットグ」とは、韓国における「アメリカンドッグ」の呼称でハングル文字では “핫도그” と書きます。
元来「ハットグ」は、細長いパンに切り込みを入れ、ソーセージなどの具材を挟んだアメリカ発祥の料理「ホットドッグ」の韓国における呼称でしたが、「ホットドッグ」と「アメリカンドッグ」を呼び分けることなく広まった韓国においては「アメリカンドッグ」を指して「ハットグ」と呼ぶことが一般的になっています。
サイコロ状のフライドポテトを衣に入れた「カムジャハットグ」や、ソーセージの代わりにモッツァレラチーズやチェダーチーズを入れた「チーズハットグ」などもあり、日本においては「チーズハットグ」が2018年頃からブームとなったため、単に「ハットグ」といった場合でもチーズを使用したものと認識されることもあります。