「カワラバト」、「キジバト」は、いずれも日本に生息するハト目ハト科の鳥類で、日本における野生の「ハト」は「カワラバト」か「キジバト」のいずれかである場合がほとんどです。
「カワラバト」とは、ハト目ハト科カワラバト属の鳥類で「ドバト」の別名で呼ばれることもあります。
全長30~35cmの個体が多く、全体的に灰色の体色で首にグラデーションになった緑色や紫色の毛が生え、翼には2本の黒線模様があります。
食性は種子や穀類を食べる草食性で、「クルックー」と喉を鳴らすような鳴き声が特徴です。
「カワラバト」は、ユーラシア大陸からヨーロッパ各地を中心に世界中に広く分布しており、日本では全国の市街地を中心に生息しています。
人に慣れやすいことから公園や神社、寺の境内などでも多く見かけることができるなじみ深い鳥ですが、マンションのベランダや民家の太陽光発電パネルと瓦の隙間などに営巣してフンなどの被害をもたらすことから害鳥扱いされることも多いです。
「キジバト」とは、ハト目ハト科キジバト属の鳥類で「ヤマバト」の別名で呼ばれることもあります。
全長30~33cmの個体が多く、全体的に茶褐色の体色で首に青色と白色の縞模様の毛が生え、翼には鱗のような模様があります。
食性は種子や果実、昆虫、ミミズなどを食べる雑食性で、「ホーホホッホホー」と歌のメロディのように繰り返す鳴き声が特徴です。
「キジバト」は、ユーラシア大陸東部から日本にかけて分布しており、日本では全国の森林や農地を中心に生息しています。
「カワラバト」に比べると警戒心が強い鳥ですが、近年では市街地でも多く見られるようになって公園の樹木や民家の庭木などに営巣してフンなどの被害をもたらすことから「カワラバト」同様害鳥扱いされることも多いです。
■ Wikipedia カワラバト
■ Wikipedia キジバト