鶏肉の「せせり」、「こにく」、「ネック」は、結論からいうと同じ部位を指します。
「せせり」とは、鶏肉の部位の呼称で、頸部(首)の肉のことです。
一羽から取れる量が少なく希少な首周りの部位ですが、よく動く筋肉のため、引き締まった身で歯ごたえがありながら適度な脂身もあり、焼き鳥をはじめとした焼き物、炒め物、から揚げなど様々な鶏料理に用いられます。
首の骨から肉を「せせりとる(つつく・ほじる)」ことが名前の由来とされています。
比較的関西、西日本の飲食店で多く用いられる呼称にもなっています。
「こにく」とは、「せせり」の別称です。
焼き鳥店や居酒屋などで多く用いられる呼称の「せせり」と比較して、「こにく」は食肉の流通業界で用いられることが多い呼称で、漢字では「小肉」と書きます。
首から少量しか取れない小さい肉「首小肉」が省略されて「小肉」になったものが由来とされています。
比較的関東、東日本の飲食店で多く用いられる呼称にもなっています。
「ネック」とは、「せせり」の別称です。
その名の通り「首」を意味する英語 “neck” が由来です。
他にも地域や店舗によって「そろばん」や「み」、「きりん」と呼ばれることもあります。
■ やきとり.co.jp せせり
■ コトバンク せせり
■ Wikipedia 焼き鳥
「せせり」…鶏の頸部(首)の肉
「こにく」…首の小さい肉「首小肉」を由来とするせせりの別称
「ネック」…首を意味する “neck” を由来とするせせりの別称
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「せせり」と「こにく」「ネック」の違いは?