「胡椒」とは、コショウ科コショウ属に属するインド原産のつる性常緑低木および、乾燥させた果実から作る香辛料で「こしょう」と読みます。
「胡椒」は、シナモン、ナツメグ、クローブとともに世界4大スパイスに数えられ、世界中で様々な料理に広く用いられています。
使用する直前に挽いて用いるホールのままのものと、すぐに使用できるように粗挽きや粉末になったものがあり、調味料の塩と共に用いられることが多い日本においては、あらかじめ粉末の「胡椒」と塩を混ぜた「塩コショウ」や、さらにうま味調味料などを添加した「味塩コショウ」などの商品も多く販売されています。
一方「山椒」とは、ミカン科サンショウ属に属する日本原産の落葉低木および、乾燥させた果皮から作る香辛料で「さんしょう」と読みます。
果皮を乾燥させた粉末は「粉山椒」とも呼ばれ、香辛料として鰻の蒲焼き、焼き鳥などにそのままふりかけられるほか、七味唐辛子の原料のひとつにもなります。
また、果実は「実山椒」と呼ばれ佃煮にされたり、ちりめんじゃこと炊き合わせて「ちりめん山椒」に加工されるなどし、花は「花山椒」と呼ばれ炒め物や鍋料理の具材に、若芽は「木の芽」と呼ばれ、焼き物や煮物、吸い物など料理の彩りとして添えられます。
■ Wikipedia コショウ
■ Wikipedia サンショウ
「胡椒」…インド原産のコショウ科のつる性常緑低木および、果実から作る香辛料
「山椒」…日本原産のミカン科の落葉低木および、果皮から作る香辛料
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