「メンマ」と「しなちく」は、結論からいうと同じものを指します。
「メンマ」とは、イネ目イネ科マチク属に属するミャンマー原産の植物「麻竹(まちく)」の若芽(タケノコ)を煮て乳酸発酵させた、台湾発祥の加工食品です。
日本においてはラーメンの代表的な具材のひとつとして知られています。
ラーメンの麺(メン)と、マチクの麻(マ)を合わせたものが「メンマ」の呼称の由来といわれており、漢字では「麺麻」と書きます。
「しなちく」とは、「メンマ」の別称で、漢字では「支那竹」と書きます。
「支那」は、中華人民共和国を指す通史的な呼称のひとつで、明治頃の日本では一般的に用いられており、英語の “China” の語源ともなっています。
当時の日本では、中国から伝わったものには支那そば、支那綿、支那大根のように「支那」がついた呼称が多く用いられていました。
しかし、一部では「支那」を中華人民共和国の蔑称と捉えることもあり、1946年に中華民国(当時の中華人民共和国の国名)から、「支那」という単語の使用自粛要請があります。
現在ではMicrosoft IMEや、ATOKなどのPC日本語入力システムでは、出荷時に「支那」という単語が辞書登録されておらず、近年は「しなちく」という表現は減少傾向にあるといえます。
「メンマ」…麻竹の若芽を煮て乳酸発酵させた台湾発祥の加工食品
「しなちく」…メンマの別称
こちらの[違いは?]もどうぞ
「メンマ」と「しなちく」の違いは?