肉を焼いて食べる料理として代表的な「焼肉」「バーベキュー(BBQ)」「ジンギスカン」ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「焼肉」は、肉(肉の内臓)を直火で焼き、タレをつけて食べる料理です。
日本人の多くは、素材の味を大事にしたいという思いが強く、それは「焼肉」においても浸透しています。
肉の厚みや鮮度によって焼き方・食べ方を変え、1番おいしい状態で食べることに重きを置いています。
そのため、「焼肉」は、肉を焼きながら食べるというスタイルが一般的で、調理と食事が同時進行します。
「バーベキュー(BBQ)」は、肉や野菜などを薪・炭などの直火によって焼く料理のことをいいます。
「バーベキュー」の本場欧米では、分厚いステーキのような肉や野菜を全て焼き終えてからお皿に盛り付け、みんなで一斉に食べるというのが基本のスタイルです。
そのため、ただ肉を焼くだけでなく、スモークやローストなど調理方法にも様々な工夫がされています。
焼き上がった肉を取り分けて、みんなでシェアして食べるというのが本来の「バーベキュー」ですが、日本の「バーベキュー」は、屋外でみんなで「焼肉」をする、というように欧米とはまた違った感覚で「バーベキュー」を楽しんでいます。
「ジンギスカン」は、マトンやラムといった羊肉を使用した「焼肉」です。
調理方法は、「ジンギスカン鍋」といわれる中央部が凸型になっている鍋を熱し、薄切りにした羊肉と野菜を焼きながら混ぜ合わせます。
北海道の郷土料理として有名な「ジンギスカン」ですが、もともと羊肉を使用した料理は世界で広く食べられています。
羊肉は、どの宗教でも食べることを禁じられていないので、羊は古くから食用として飼育されていました。
羊肉が日本で食べられはじめたのは昭和に入ってからのことで、中国の「コウヤンロウ(鍋羊肉)」と呼ばれる料理がジンギスカンのルーツであるのではないか、といわれています。
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■ Wikipedia バーベキュー
■ Wikipedia ジンギスカン