イワシ類の稚魚のことを指す呼称の「しらす」や「ちりめんじゃこ」ですが、地域による違いなどもあり、明確な定義はありません。
一般的に「しらす」は、漢字で「白子」と書き、カタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユ・ニシンなど、体に色素がなく白い稚魚の総称です。
中でも食用としてカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなどの稚魚を釜茹でした食品を「釜揚げしらす」といいます。
「釜揚げしらす」の水分率は75~88%程度です。
釜茹で後に少し干した食品を「しらす干し」といいます。
「しらす干し」の水分率は65~72%程度です。
「釜揚げしらす」や「しらす干し」のことを略して「しらす」という地域もあります。
釜茹で後に天日などでじっくり干して乾燥した食品を「ちりめんじゃこ」といいます。
「ちりめんじゃこ」の水分率は35~50%程度です。
小さな稚魚、雑魚(じゃこ)を平らに広げて干した様子が、細かなしわをもつ絹織物の縮緬(ちりめん)を広げたように見えることから縮緬雑魚(ちりめんじゃこ)と呼ばれるようになりました。
「ちりめんじゃこ」を単に「じゃこ」と呼ぶ地域もあります。
余談ですが、イカナゴの稚魚は「小女子(コオナゴ、コウナゴ)」と呼ばれることもあります。
■ Wikipedia シラス (魚)
■ Wikipedia ちりめんじゃこ
「しらす」カタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユ・ニシンなど、体に色素がなく白い稚魚の総称
「ちりめんじゃこ」カタクチイワシなどの稚魚を釜茹でし、天日などでじっくり干して乾燥した食品
こちらの[違いは?]もどうぞ
「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違いは?