大根

大根とは、アブラナ科ダイコン属の越年草で、「根茎」と呼ばれる肥大した地下茎を食用とする根菜類に分類される野菜です。
「だいこん」と読み、「すずしろ(蘿蔔)」という別名で「春の七草」のひとつにも数えられます。
「大根」には多数の品種がありますが、市場に最も多く流通している品種の「青首大根」は、直径8cm、長さ40cm程度の円筒形、上部が淡緑色をした白い根茎をしています。
古来より日本の食卓ではおなじみの淡色野菜として煮物漬物サラダおでん具材刺身のつま、大根おろし、切干大根などに用いられるほか、緑黄色野菜として漬物や炒め物などに用いられます。

かぶ

一方かぶとは、アブラナ科アブラナ属の越年草で、「胚軸」と呼ばれる肥大した地下茎を食用とする根菜類に分類される野菜です。
漢字表記は「蕪」で「かぶら」と読むこともあり、「すずな(菘)」という別名で「春の七草」のひとつにも数えられます。
「かぶ」には、京都の特産品「千枚漬け」の材料となる大型の聖護院かぶや、赤かぶと呼ばれる赤や紫色をしたものまで多数の品種がありますが、一般的なものは直径10cm程度の偏球形をした白い根茎のものが多いです。
「大根」同様、煮物や漬物、サラダなどに用いられ、葉も食用とされます。

聖護院大根や桜島大根のように偏球形の「大根」や、日野菜かぶのように円筒形の「かぶ」もあり、形状や色など外観だけで「大根」「かぶ」を分類することは難しいですが、「大根」には辛味成分があり、「かぶ」にはペクチンによる独特のぬめりがあります。
また、煮物に用いた場合「大根」と比較して「かぶ」は味が染み込みやすい半面、長時間煮込むと煮崩れしやすいという特徴があります。


■ Wikipedia ダイコン
■ Wikipedia カブ

「大根」…肥大した地下茎や根を食用とするダイコン属の野菜
「かぶ」…肥大した地下茎を食用とするアブラナ属の野菜

「大根」と「かぶ」の違いは?
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