「よもぎ」とは、北アジアが原産のキク科ヨモギ属の多年草で、漢字では「蓬」と書きます。
日本全国に自生しており、独特の芳香があることから、よもぎ餅(草餅)の原料として用いられるほか、天ぷらやおひたしなどでも食されます。
また、「よもぎ」には止血作用などの薬効があるとされ、乾燥した葉を煎じて飲んだり、お風呂に入れて風邪の予防に利用されるなど、古くから生薬としても用いられています。
「よもぎ」の葉の裏には白い綿毛が生えており、これを精製したものは「艾(もぐさ)」と呼ばれ、お灸の原料として使用されます。
また、道路工事で切り開かれた山などで斜面の地盤補強のため、生長の早い「よもぎ」を利用することもあります。
「春菊」とは、地中海沿岸が原産のキク科シュンギク属の一年草で、「しゅんぎく」と読みます。
黄色い花が咲く「春菊」は、欧米では観賞用として知られる植物ですが、日本をはじめ、東アジア圏においては葉や茎を食用とする野菜として知られています。
特に日本ではすき焼き、ふぐ鍋など鍋料理の具材の定番として広く知られています。
また、「よもぎ」同様、天ぷらやおひたしなどでも食されます。
なお、関西など一部の地域では、「春菊」を「菊菜(きくな)」と呼ぶこともあります。
■ Wikipedia ヨモギ
■ Wikipedia シュンギク
「よもぎ」…北アジア原産のキク科ヨモギ属の食用にされる多年草
「春菊」…地中海沿岸原産のキク科シュンギク属の食用にされる一年草
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「よもぎ」と「春菊」の違いは?