「パセリ」と「イタリアンパセリ」の違いは?

「パセリ」とは、セリ科オランダゼリ属に属する地中海沿岸原産の二年草で、野菜・ハーブとして食用にされる植物です。
単に「パセリ」といった場合、品種改良によって葉が縮れた「モスカール種」と呼ばれる品種を指すのが一般的で、「モスカールドパセリ」や「カーリーパセリ」と呼ばれることもあります。
生食としてサラダなどに用いられるほか、芳香成分アピオールによる爽やかな芳香や食欲増進作用、口臭予防の効果があることから肉料理・魚料理の臭み消しや料理の添え物にされることも多いです。
苦味やえぐみが強く、葉や茎が硬いことから細かく刻んで料理に利用したり、ソースにされることも多く、乾燥して粉砕したドライパセリも流通しています。

「イタリアンパセリ」とは、セリ科オランダゼリ属に属する地中海沿岸原産の二年草で、「パセリ」の一品種です。
葉が平たく、「パセリ」の原種に近い「プレーンリーブド種」と呼ばれる品種を指し、柔らかい葉や細い茎の形状は同科別属のパクチーやミツバに似ています。
「パセリ」同様に芳香成分アピオールを含むことから、料理の臭み消しや添え物にされるほか、苦味やえぐみが「パセリ」と比較して弱いことから、サラダやカルパッチョ、パスタ料理など様々な料理に野菜として用いられます。
ヨーロッパでは「パセリ」より「イタリアンパセリ」が一般的で、「パセリ」同様乾燥して粉砕した商品も流通しています。