「たまねぎ」、「新たまねぎ」は、結論からいうと同じ野菜を指します。
「たまねぎ」とは、中央アジア原産のネギ属の多年草で、直径8~10cm程度の球体をした球根または鱗茎(りんけい)と呼ばれる地下茎を食用とする野菜です。
日本では、北海道や佐賀県、兵庫県の淡路島が「たまねぎ」の産地として知られています。
「たまねぎ」は、和食、洋食、中華料理など、世界中で広く食されている野菜で、サラダなどで生食されるほか、煮物、炒め物、揚げ物、スープなど様々な料理に用いられるオールマイティな野菜です。
一般的な「黄たまねぎ」のほか、サラダなど生食に多く用いられる「白たまねぎ」、果皮が赤紫色の「赤たまねぎ(紫たまねぎ)」など多くの種類があり、品種も数多くありますが、単に「たまねぎ」といった場合、秋~冬にかけて収穫した「黄たまねぎ」を一か月ほど乾燥させて出荷したオレンジ色の果皮のものを指すことが多いです。
漢字では「玉葱」と書き、「タマネギ」とカタカナ表記されることや「玉ねぎ」と表記されることもあります。
「新たまねぎ」とは、3~5月頃に収穫された「たまねぎ」を、乾燥させずに出荷したものの総称です。
一般的な「たまねぎ」は、日持ちをよくするために収穫後一か月程度乾燥してから出荷されるのに対し、「新たまねぎ」は収穫後すぐに出荷されます。
乾燥した「たまねぎ」と比較して果皮は薄く水分量が多いのが特徴です。
辛味が少ないため、サラダなどの生食に向いているほか、果肉が柔らかく加熱調理でもとろとろとした食感になります。
「たまねぎ」の中でも「新たまねぎ」向けの黄たまねぎの早生品種などはあるものの、特定の品種を指して「新たまねぎ」と呼ぶことはなく、収穫時期と乾燥の有無によって呼び分けられている同じ野菜になります。
■ Wikipedia タマネギ
■ 農林水産省 新たまねぎと普通のたまねぎとは品種が違うのですか