カクテルの材料としても知られるアルコール飲料の「スピリッツ」や「リキュール」ですが、その定義は国によって多少の差があります。
醸造酒を蒸留して作った蒸留酒全般を指す「スピリッツ」は、広義ではウイスキーやブランデーも含まれますが、日本の酒税法上においては、ウイスキー、ブランデー、焼酎を除く、エキス分2度未満の蒸溜酒を「スピリッツ類」と分類しています。
中でも4大スピリッツと呼ばれるジン、ウォッカ、ラム、テキーラは「スピリッツ」の代表で、カクテルベースとしても世界中で広く親しまれています。
一方「リキュール」は、「スピリッツ」に果実、ハーブなどで風味づけをし、砂糖やシロップ、着色料などを添加した混成酒を指します。
日本の酒税法上においては、酒類と糖類等を原料としたものでエキス分が2度以上のものを「リキュール類」と分類しています。
「リキュール」は、カンパリなどの香草・薬草系、キュラソーなどの果実系、カルーアなどのナッツ・種子系、それら以外の特殊系の4つに大別されます。
ちなみに「リキュール」と似た呼称で「リカー」という言葉もありますが、「リカー」は蒸留酒のことで、どちらかというと「スピリッツ」と同義語といえます。
しかし、酒類販売店を「リカーショップ」と呼ぶなど酒類全般のことを指す場合もあります。
■ Wikipedia スピリッツ
■ Wikipedia 蒸留酒
■ Wikipedia リキュール
「スピリッツ」はジン、ウォッカ、ラム、テキーラに代表される蒸留酒の総称
「リキュール」は酒類に香料・糖類などで風味や甘味を添加したもの
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「スピリッツ」と「リキュール」の違いは?