大阪府大阪市を代表するエリアともいえる「ミナミ」と「キタ」ですが、このふたつの地域を指す呼称に、明確な定義は存在していません。
現在の「ミナミ」は一般的に大阪市中央区の道頓堀を中心とした繁華街の事を指します。
「ミナミ」の最小範囲としては、大阪を象徴する場所としてメディアで取り扱われることの多いグリコの看板や、かに道楽本店の巨大カニ看板がある戎橋周辺の繁華街を指します。
「ミナミ」を最大範囲でとらえた場合、北は心斎橋駅周辺、南は南海難波駅周辺、日本橋近辺の繁華街も含めた、阪神高速1号環状線と阪神高速13号東大阪線に囲まれた地域を指す場合もあります。
現在の「キタ」は、一般的に大阪市北区の梅田駅、大阪駅周辺を中心とした繁華街の事を指します。
「キタ」の最小範囲としては、「キタ」のランドマークともいえる赤い大観覧車があるHEP FIVE(ヘップファイブ)、阪急、阪神、大丸、伊勢丹の百貨店周辺を指します。
「キタ」を最大範囲でとらえた場合、北は淀川、南は堂島川、東西は梅田駅を中心に1km圏内程度までといえます。
一概にはいえませんが、街のイメージとしては広範囲でとらえた場合「なんばグランド花月」や「アメリカ村」、日本橋の「ヲタロード」を擁する「ミナミ」が若者の街、派手な街、カオスというイメージで、新幹線の新大阪駅から近く、関東からの陸の玄関口ともいえる「キタ」は、もう少し都会的でハイクラスなイメージを持つ方も多いようです。
地元では「ミナミ」や「キタ」は場所を指す言葉として使われることは少なく、「梅田」「心斎橋」といった地名を使うことが一般的ですが、こういった地域の持つイメージを指す形容詞として使われる事はあります。
しかし、実際には「ミナミ」の中心地戎橋と、「キタ」の中心地梅田駅は直線距離で4kmほどしか離れておらず、イメージほど差異はないといえます。
■ Wikipedia ミナミ
■ Wikipedia キタ