自動車などの燃料として使われるガソリンには「レギュラー」と「ハイオク」があります。
一般的にガソリンスタンドで「レギュラー」と表記があるものは、日本で最も多く消費されている自動車用ガソリンの「レギュラーガソリン」「ノーマルガソリン」のことです。
一方、「ハイオク」と表示されているものは「ハイオクタン」「高オクタン価ガソリン」のことで、レギュラーガソリンより高いオクタン価を持つガソリンのことで、「ハイオク」以外に「プレミアムガソリン」という呼称や、各メーカー独自の商品名で表示されている場合もあります。
「オクタン」とは、ガソリンの成分に含まれる「イソオクタン」のことで、「オクタン価」はエンジンのノッキングの原因となる異常燃焼のしにくさを数値化したものです。
つまり「ハイオク」は、この「オクタン価」が高く、エンジン内で異常燃焼・ノッキングをしにくいガソリンのことです。
大型車やスポーツタイプの自動車など一部の車種では、出力アップのため混合気の圧縮比を高めた設計のものや、スーパーチャージャー搭載のエンジンが使われていることも多く、こうした車種ではできるだけノッキングを起こさないように、燃料に「ハイオク」が指定されている場合があります。
「レギュラー」仕様車に「ハイオク」を使用しても、出力アップにはつながりませんし、逆に「ハイオク」指定車に「レギュラー」を使用した場合、普通に走行できますが、安定した燃焼ができないためエンジンに負担がかかる場合があります。
近年の車はコンピューター制御により点火タイミングなどを変化するようにできていますが、コンピューター非搭載車では最悪の場合故障する可能性もあります。
■ Wikipedia ガソリン
■ Wikipedia 高オクタン価ガソリン