冬の味覚の王様、特に年末年始には食べる機会が多くなるですが、その中でも代表的なタラバガニズワイガニの違いをご説明いたします。

たらば蟹

まず見た目の違いですが「タラバガニ」は上の画像のように爪(鋏脚)を含めて4対8本の脚にとげのある五角形の甲羅を持ちます。
「ズワイガニ」は下の画像のように爪(鋏脚)を含めて5対10本の細長い脚に三角形の甲羅を持ちます。
(実際は「タラバガニ」も第5歩脚がないわけではなく、歩行に使われないため小さく甲羅に隠れています。)
尚、「タラバガニ」の爪(鋏脚)は右側のが大きくなっています。

ずわい蟹

同じ甲殻類ですが「ズワイガニ」が十脚目ケセンガニ科のカニであるのに対して「タラバガニ」生物学上ヤドカリの仲間に分類されています。
味は好みですので主観になりますが、「タラバガニ」はプリッとした歯ごたえと食べごたえがあり、「ズワイガニ」エビに近い甘みがあります。
このため、茹でガニや、蟹ステーキなどは「タラバガニ」、刺身などは「ズワイガニ」がおいしいと思います。
また「ズワイガニ」はカニ味噌もおいしく、食用にされます。

ちなみに、よく耳にする「越前ガニ」や「松葉ガニ」は「ズワイガニ」のブランド名で、生物学上別の蟹というわけではありません。


■ Wikipedia タラバガニ
■ Wikipedia ズワイガニ
■ Wikipedia カニ


「タラバガニ」は4対8本の太い脚を持つヤドカリの仲間の甲殻類、「ズワイガニ」は5対10本の脚を持つ甘みが特徴の蟹

「タラバガニ」と「ズワイガニ」の違いは?
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