いずれも単に「石」といわれることもある「岩石」、「鉱物」、「鉱石」ですが、鉱物学、地質学などにおいては以下のように区別されています。
「岩石」とは、岩盤や岩、石の総称です。
「岩石」は、マグマが冷えて固まってできる「火成岩」、砂などが海や湖の底に積り固まってできる「堆積岩」、火成岩や堆積岩が地下の高温・高圧で変質してできる「変成岩」などに大別されます。
「鉱物」とは、天然に産出する一定の化学組成と結晶構造を有する無機質物質の総称です。
「岩石」は、「鉱物」と有機物が集まって形成されており、岩や石を細部まで見ると、透明な「石英」や、白い「長石」、黒い「黒雲母」の粒が見えます。
これら「石英」「長石」「黒雲母」などは、造岩鉱物と呼ばれる代表的な「鉱物」のひとつです。
また、天然のダイヤモンドやルビー、サファイヤ、エメラルドといった宝石や、金、銀、銅などの金属も、「鉱物」といえます。
「鉱石」とは、人間の経済活動に有用な資源となる成分を含有した「鉱物」や「岩石」のことです。
金、銀、白金などの貴金属や、リチウム、チタン、クロム、マンガン、コバルト、ニッケルなどのレアメタルといった「鉱物」を含んだ「岩石」や、硫黄、石膏、石炭、石油、アスファルトなどが「鉱石」として鉱業法で定められています。
■ Wikipedia 岩石
■ Wikipedia 鉱物
■ Wikipedia 鉱石
「岩石」…岩盤や岩、石の総称
「鉱物」…一定の化学組成と結晶構造を有する天然の無機質物質
「鉱石」…資源となる成分を含有した鉱物や岩石
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「岩石」と「鉱物」「鉱石」の違いは?