ダイヤモンド

ダイヤモンドとは、地球上で最も硬いとされている物質で、透明で屈折率の高い宝石です。
天然の「ダイヤモンド」原石は、マグマが冷えて固まった火成岩のキンバーライトに含まれており、ダイヤモンド鉱山から採掘されるほとんどが宝飾用ダイヤモンドになります。
カットされた宝飾用ダイヤモンドの品質は、色(Color)、透明度(Clarity)、カラット(Carat)、カット(Cut)の4Cという国際基準で評価されます。
ダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売会社であるデ・ビアス社のキャッチコピー「ダイヤモンドは永遠の輝き」を使ったマーケティングにより、ダイヤモンドは永遠の愛の象徴として婚約・結婚指輪の宝石の定番となっています。
「ダイヤモンド」には、天然のもの以外に「人工ダイヤモンド」や「合成ダイヤモンド」と呼ばれる、高温高圧を炭素にかけて結晶化させる方法で人工的に作られる「ダイヤモンド」もあり、宝飾用ダイヤモンドのほか、工業用ダイヤモンドとして高硬度材料の研削や研磨といった用途や、半導体レコード針といったパーツとしての利用など、様々なシーンで使用されています。

キュービックジルコニアとは、「ダイヤモンド」に近い透明度と屈折率を有する物質で「模造ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。
二酸化ジルコニウムの結晶「ジルコニア」にイットリウム、カルシウムマグネシウム、ハフニウムなどを4~15%程度添加した安定化ジルコニアを「キュービックジルコニア」といい、ルビーサファイヤに次ぐ硬度をもちます。
「ダイヤモンド類似石」や「イミテーションダイヤモンド」とも呼ばれ、人工的に作られる「ダイヤモンド」の「人工ダイヤモンド」とは完全に区別されます。

左:キュービックジルコニア 右:ダイヤモンド

「キュービックジルコニア」「ダイヤモンド」を見分け方のひとつに、油性ペンで塗るという方法があります。
油脂を弾く性質の「キュービックジルコニア」に対し、親油性のある「ダイヤモンド」は、油性マジックのインクを弾きません。


■ Wikipedia ダイヤモンド
■ Wikipedia ジルコニア

「ダイヤモンド」…地球上で最も硬いとされている物質で、透明で屈折率の高い宝石
「キュービックジルコニア」…ダイヤモンドに近い透明度と屈折率を有する物質

「ダイヤモンド」と「キュービックジルコニア」の違いは?