動植物の飼育設備の中でもとりわけ、生体の生息環境を再現したものの総称を「ビバリウム」と呼びますが、その「ビバリウム」の中で水生生物の飼育設備を「アクアリウム」、陸上生物の飼育設備を「テラリウム」、両生類や水中、陸上両方の動植物を同時に飼育する水陸混在の設備を「アクアテラリウム」といいます。
いずれも、室内の机の上でできる小型なものから、水族館や動植物園クラスの大きな施設まで、規模は様々です。
また、主観にもよりますが、基本的には冒頭の通り生態系を再現することに重点を置いているためベアタンク(空のタンク)での飼育はこれらに該当しない場合もあります。
「アクアリウム」は特に愛好家も多く、水草をレイアウトした水槽内で熱帯魚などの観賞魚を飼育するスタイルは広く認知されています。
淡水魚の場合で、ガラスやアクリルの水槽に濾過装置や照明、ヒーターなどをセットしたシステムが一般的ですが、植物への二酸化炭素を供給する機器や、給餌機器、近年ではカルシウムを供給する機器なども商品化されており、海水魚のみならず、サンゴなどの無脊椎動物を飼育する環境も比較的作りやすくなっています。
「気候環境が異なる地域へ植物の運搬」が発祥ともいわれる「テラリウム」は、高温多湿環境から低温環境まで幅広い生息環境の再現を可能にするための機器が市場あり、爬虫類や両生類、節足動物をはじめ、植物を主体としたものまで、幅広い生物が飼育されています。
尚、昆虫などの節足動物を飼育する場合「インセクタリウム」、植物を主体としたものは「パルダリウム」といった呼称もあります。
■ Wikipedia アクアリウム
■ Wikipedia テラリウム
■ Wikipedia アクアテラリウム
水生生物の生息環境を再現した飼育設備が「アクアリウム」、陸上生物の生息環境を再現した飼育設備が「テラリウム」、混在したものが「アクアテラリウム」、それらの総称が「ビバリウム」
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「アクアリウム」と「テラリウム」「ビバリウム」の違いは?