「トカゲ」とは、有鱗目(ゆうりんもく)トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称です。
日本で単に「トカゲ」といった場合、トカゲ亜目トカゲ下目のトカゲ科トカゲ属に分類される「ニホントカゲ」を指す事がほとんどで、ニホントカゲは全長160~250mm、体重5~20g程度の個体が多く、全長の約半分程度が尾になります。
鱗が小さく、光沢のある体表をしており、体色は茶褐色で側面に濃褐色の太い帯があります。
幼体は体表に5本の細い帯があり尾が先端にかけて青くなっており、オスは繁殖期に側頭部から喉にかけて赤みを帯びる婚姻色が出ます。
「カナヘビ」とは、トカゲ亜目トカゲ下目カナヘビ科に分類される爬虫類の総称です。
日本で単に「カナヘビ」といった場合、トカゲ亜目トカゲ下目のカナヘビ科カナヘビ属に分類される「ニホンカナヘビ」を指す事がほとんどで、ニホンカナヘビは全長160~270mm、体重2~8g程度の個体が多く、全長の70%程が尾になります。
鱗に光沢がなく、ザラザラした体表をしており、体色は灰褐色で側面に黒褐色の細い帯と黄白色の細い帯があり、2本の帯の間は濃褐色の太い帯になっています。
オスは繁殖期に腹部が黄色くなる婚姻色が出ます。
「カナヘビ」という和名の由来には諸説ありますが、舌先が二又に割れていることや、顔の雰囲気がヘビに似ていることから「可愛いらしい蛇」の意味で「愛蛇(かなへび)」になったとされる説が通説です。
なお、「ニホントカゲ」「ニホンカナヘビ」ともに、捕獲されそうになった場合などに自ら尾を切り離して逃げることがあります。
広義での「トカゲ」は、最大全長3mを超える「コモドオオトカゲ」や、成体の体長が3cmで世界最小の爬虫類とされている「ミクロヒメカメレオン」、「エリマキトカゲ」などが含まれるイグアナ下目など、トカゲ亜目の総称で、「カナヘビ」も「トカゲ」の一種といえます。
■ Wikipedia トカゲ
■ Wikipedia ニホントカゲ
■ Wikipedia ニホンカナヘビ