フィギュアスケートのジャンプは、難易度の高い順に「アクセル」、「ルッツ」、「フリップ」、「ループ」、「サルコウ」、「トゥループ」の6種類があります。
6種類のジャンプは、滑走の脚でそのまま踏み切る「エッジジャンプ」と、滑走の脚と踏み切る脚が違う「トゥジャンプ」に大別されます。
利き脚が右の場合(空中での回転方向が反時計回りの場合)、6種類のジャンプはそれぞれ以下のようになります。
「アクセル」とは、左脚で前向きに滑り、そのまま左足アウトサイドエッジ(小指側)で踏み切るエッジジャンプです。
「アクセル」の基礎点は、1回転1.1点、2回転3.3点、3回転8.5点、4回転15.0点で最高難度のジャンプです。
「ルッツ」とは、アウトサイドエッジ(小指側)に重心をかけて左脚で後向きに滑り、左脚の後方に右足トゥピック(つま先)を突いて跳ぶトゥジャンプです。
「ルッツ」の基礎点は、1回転0.6点、2回転2.1点、3回転6.0点、4回転13.6点で高難度のジャンプです。
「フリップ」とは、インサイドエッジ(親指側)に重心をかけて左脚で後向きに滑り、左脚の横に右足トゥピック(つま先)を突いて跳ぶトゥジャンプです。
「フリップ」の基礎点は、1回転0.5点、2回転1.9点、3回転5.3点、4回転12.3点で中高難度のジャンプです。
「ループ」とは、右脚で後向きに滑り、そのまま右足アウトサイドエッジ(小指側)で踏み切るエッジジャンプです。
「ループ」の基礎点は、1回転0.5点、2回転1.8点、3回転5.1点、4回転12.0点で中難度のジャンプです。
「サルコウ」とは、左脚で後向きに滑り、そのまま左足インサイドエッジ(親指側)で踏み切るエッジジャンプです。
「サルコウ」の基礎点は、1回転0.4点、2回転1.3点、3回転4.4点、4回転10.5点で低難度のジャンプです。
「トゥループ」とは、右脚で後向きに滑り、右脚のアウトサイドエッジ(小指側)に左足トゥピック(つま先)を突いて跳ぶトゥジャンプです。
「トゥループ」の基礎点は、1回転0.4点、2回転1.3点、3回転4.3点、4回転10.3点で最低難度のジャンプです。
難易度 | 進入 | 滑走脚 | 踏切脚 | 着氷脚 | ジャンプの種類 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アクセル | 最高 | 前向 | 左 | 左 | 右 | エッジ |
ルッツ | 高 | 後向 | 左 | 右 | 右 | トゥ |
フリップ | 中高 | 後向 | 左 | 右 | 右 | トゥ |
ループ | 中 | 後向 | 右 | 右 | 右 | エッジ |
サルコウ | 低 | 後向 | 左 | 左 | 右 | エッジ |
トゥループ | 最低 | 後向 | 右 | 左 | 右 | トゥ |
「アクセル」は、唯一前向きでジャンプするため、半回転余分に回転する必要があり、例えば3回転のトリプルアクセルも厳密には3回転半のジャンプになります。
「ルッツ」と「フリップ」は、滑走脚、踏切脚、着氷脚がすべて同じで、特に区別がつきにくいジャンプとされています。
見分け方としては、助走の時点で後ろ向きに滑っていれば「ルッツ」、前向きに助走をしてジャンプの直前で反転すれば「フリップ」である場合がほとんどです。
また、すべてのジャンプが着氷脚が右脚になるため、連続ジャンプのセカンドジャンプ、サードジャンプは、右脚で滑る「ループ」か「トゥループ」のいずれかに限定されます。
なお、国際スケート連盟の公式競技会においては、「ループ」より上の難易度のジャンプで4回転を成功させた選手はまだいません。
■ Wikipedia ジャンプ (フィギュアスケート)
■ Wikipedia アクセルジャンプ
■ Wikipedia ルッツジャンプ
■ Wikipedia フリップジャンプ
■ Wikipedia ループジャンプ
■ Wikipedia サルコウジャンプ
■ Wikipedia トウループジャンプ