「マカロン」とは、アーモンドプードル(粉末アーモンド)、メレンゲ、砂糖を主原料としたイタリア発祥の洋菓子で、つるつるの表面とふわふわの食感が特徴です。
「マカロン」の名前の由来は、ショートパスタの「マカロニ」と同じで、「薄い生地」を意味するイタリア語 “maccherone” とされており、イタリアのお菓子「マカルーン」が16世紀ごろにフランスに持ち込まれて発展したものが現在の一般的な「マカロン」として知られています。
パリ風のものは卵白を泡立てたメレンゲに砂糖、アーモンドプードルを加え、気泡をつぶしてきめ細かく混ぜた生地を絞り袋で円状に絞り出し、乾燥させてから焼きあげたもの2枚でバタークリームやガナッシュ、ジャムなどを挟んだものが一般的です。
メレンゲの泡をつぶしてきめ細かくする「マカロナージュ」という工程と、焼く前に乾燥させることが「マカロン」の特徴で、これらの製法により光沢のある表面とふわっとした食感が作られています。
オーソドックスなもの以外にもピスタチオ、カシス、ローズ、フランボワーズ、イチゴやバナナなど様々な果物系のフレーバーの「マカロン」があり、カラフルな外観も特徴といえます。
一方「まころん」とは、粉末落花生、メレンゲ、砂糖を主原料とした仙台発祥の和菓子で、ざらざらの表面とさくさくの食感が特徴です。
19世紀に日本に持ち込まれた「マカロン」の原材料であるアーモンドの入手が当時は困難であったことから、代用として落花生(ピーナッツ)の粉末を用いたものが日本で独自に発展したとされており「マコロン」とカタカナ表記されることもあります。
カラフルなパリ風の「マカロン」と比較して薄茶色の地味な外観で、クリームなどを挟まないものが一般的で、「マカロン」の原型とされるイタリアの「マカルーン」に近いシンプルなお菓子です。
■ Wikipedia マカロン
■ Wikipedia まころん