「卓球」、「テーブルテニス」、「ピンポン」は、結論からいうと同じ競技・スポーツを指します。
「卓球」とは、プラスチック製のボールをゴムなどが張られた木製のラケットで打ち合って得点を競うイギリス発祥の競技・スポーツです。
卓球台と呼ばれる中央にネットが張られたテーブルの上で直径約40mmのボールを打ち合う球技の一種で、オリンピックの正式種目にも採用されています。
国際大会の試合では長さ14m、幅7mのコート中央に設置された長さ2.74m、幅1.525m、高さ0.76mの卓球台を用いて行われ、11ポイントを獲得したほうがゲームを取得、3ゲームや5ゲーム先取の方式で行われることが多いです。
1対1の選手が対戦するシングルスのほか、2人のペア同士で対戦するダブルスもあります。
「テーブルテニス」とは、「卓球」の英語圏での呼称で、英語での綴りは “Table tennis” です。
テニスを模倣して考案されたこととテーブルの上で行うことが由来です。
「ピンポン」とは、かつてロンドンにあったスポーツ用品会社ジェイクス・アンド・サン社が1900年に発売した卓球用品の商品名を由来とした「卓球」の別称で、英語での綴りは “ping pong” です。
当時、主に用いられていたセルロイド製のボールを革貼りのラケットで打った打球音から考案された商品名で、同社によって商標登録されていましたが、爆発的に普及したことから商標が普通名称化しました。
20世紀初頭のイギリスではピンポン協会なども設立されていましたが、「ピンポン」の呼称が登録商標であることを理由にテーブルテニス協会に変更、以後「ピンポン」の呼称は用いず「テーブルテニス」を正式名称としています。
日本においても1902年に持ち込まれ「ピンポン」の名前で普及しましたが、のちに卓上で行う球技であることから「卓球」という呼称がつけられて定着したとされています。