「アマガエル」、「アオガエル」は、いずれも両生綱無尾目に属する両生類ですが、それぞれ別のカエルです。
「アマガエル」とは、無尾目アマガエル科に属するカエルの総称です。
「アマガエル」の日本における代表的な種は「ニホンアマガエル」で、体長約20~45mm、体重約2.5~8g程度の小型のカエルです。
「ニホンアマガエル」は日本全国に分布し、水田などの水辺近辺や森林の樹上のほか人家の周辺にも生息、食性は小型の昆虫類やクモなどを食べる肉食性です。
体色は緑色で顔の側面に茶褐色の帯模様が入ったものが一般的で、周囲の環境や温度、湿度、明るさに応じて体色を茶褐色や灰褐色などの保護色に変化させることができます。
鳴き声は「ゲッゲッ」や「クワックワッ」と表現されることが多く、4~7月の繁殖期に鳴く他、低気圧が近づいて雨が降りそうな時にも鳴くことが「アマガエル」の名前の由来となっており、漢字では「雨蛙」と書きます。
「アオガエル」とは、無尾目アオガエル科に属するカエルの総称です。
「アオガエル」の日本における代表的な種は「シュレーゲルアオガエル」で、体長約30~55mm、体重約3~15g程度の小型のカエルです。
「シュレーゲルアオガエル」は北海道・対馬を除く日本全国に分布し、水田や湖沼などの水辺近辺や森林の樹上に生息、食性は小型の昆虫類やクモなどを食べる肉食性です。
体色は鮮やかな黄緑色で眼の色が黄色~金色のものが一般的ですが、地中にいる時などは体色を茶褐色の保護色に変化していることもあります。
鳴き声は「コロロコロロ」や「キリリキリリ」と表現されることが多く、4~6月の繁殖期に地中の穴の中から鳴くことがほとんどです。
一部の地域では「アマガエル」をはじめとした体色が緑色のカエルの総称として「青蛙(アオガエル)」の呼称が用いられることもあり、「アマガエル」と「アオガエル」が混同される一因ともなっています。
■ Wikipedia ニホンアマガエル
■ Wikipedia シュレーゲルアオガエル
■ Wikipedia モリアオガエル