家庭内LANや社内LANといったネットワークを、WANであるインターネット網に接続する場合など、異なるネットワーク間の接続には「ルーター」という通信機器が必要です。
「ルーター」の主な役割は、ISP(インターネットサービスプロバイダ)よりモデムなどに割り振られたひとつのグローバルIPアドレスを複数の機器で共有するため、家庭や社内に構築されたLAN側の機器に、プライベートIPアドレスを割り振り、相互を接続、データのやり取りを行う、いわば交通整理のような役割です。
一方「ハブ」は、物理的な集線装置で、実際のネットワーク構築の際に複数の機器を接続するだけで、プライベートIPアドレスを割り振る機能はございません。
近年では、市販の「ルーター」のほとんどに「ハブ」も内蔵しており、2~3台の有線接続は可能となっているため、一般家庭で「ハブ」を導入することも減ってはいますが、これらが「ルーター」と「ハブ」を混同する原因であって、実際はまったく役割の違う機器になります。
「LAN」と「WAN」の違いは?
「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の違いは?
も併せてお読みください。
■ Wikipedia ルーター
■ Wikipedia ハブ (ネットワーク機器)
■ Wikipedia Local Area Network
■ Wikipedia Wide Area Network
「ルーター」はWAN側に割り振られたグローバルIPアドレスと、LAN側の機器に割り振ったプライベートIPアドレス間を接続する機器
「ハブ」は物理的な集線装置
こちらの[違いは?]もどうぞ
「ルーター」と「ハブ」の違いは?