「アンツ」、「バグズ・ライフ」は、いずれも蟻の社会を描いたフルCGアニメーション映画です。
「アンツ」は、1998年10月に公開されたアメリカのドリームワークスによるCGアニメ映画で、原題は “Antz” です。
日本では1998年11月に公開され、全世界での興行収入は約1.7億万ドルを記録しました。
コロニーでトンネル工事をさせられる働きアリの主人公Z(ジー)が、バーへお忍びでやってきた王女バーラに一目惚れし、バーラをさらって厳しい階級社会の蟻の世界から逃亡、バーラの婚約者で独立国家設立の陰謀を企む将軍と敵対し、アリの裏社会の大きな騒動に巻き込まれながら自立していくという大人向けのストーリーです。
「バグズ・ライフ」は、1998年11月に公開されたアメリカのディズニー&ピクサーによるCGアニメ映画で、原題は “A Bug’s Life” です。
日本では1999年3月に公開され、全世界での興行収入は約3.6億万ドルを記録しました。
「トイ・ストーリー」のスタッフによるピクサー第二作で、とある高原の池に浮かぶアリの島アント・アイランドを舞台に、主人公アリのフリックが仲間の昆虫たちと協力しながらバッタ一味をやっつけるという、大人から子供まで楽しめるストーリーです。
ドリームワークスは、元ディズニーの製作部門トップのジェフリー・カッツェンバーグ氏と映画監督のスティーヴン・スピルバーグ氏、ゲフィンレコード創設者のデヴィッド・ゲフィン氏により設立されました。
「アンツ」は、「バグズ・ライフ」に対抗して制作されたともいわれており、興行収入では「バグズ・ライフ」に大きく差をつけられたものの、CG技術では高い評価を得る作品となりました。
この後もドリームワークスは、ピクサーが「モンスターズ・インク」を公開した2001年には同じモンスターものの「シュレック」を、ピクサーが「ファインディング・ニモ」を公開した翌年の2004年には同じく魚が主人公の「シャーク・テイル」を公開するなど、ストーリーは全くの別物ながら類似したテーマの作品を同時期に発表する手法でディズニー&ピクサーに対抗したことでも知られています。
■ Wikipedia アンツ (アニメ映画)
■ Wikipedia バグズ・ライフ