ICBM中距離弾道ミサイルは、いずれも発射時にロケットエンジンなどで加速した後に、大砲ののように弧を描く弾道飛行で目標に向かう軍事兵器「弾道ミサイル」の一種です。

「ICBM」とは、有効射程5,500km以上の弾道ミサイルのことで「アイシービーエム」と読みます。
“InterContinental Ballistic Missile” の略で、日本語では「大陸間弾道ミサイル」や「大陸間弾道弾」と呼ばれます。
大洋に隔てられた大陸間を飛翔して目標に到着する対地型の弾道ミサイルで、アメリカ合衆国本土とロシア連邦本土間の最短距離である5,500km以上が、「ICBM」の基準になっています。
「ICBM」の多くは、有効射程8,000~14,000kmに達し、射程距離が10,000kmを超えるものでも命中精度は誤差数百mといわれています。
「ICBM」を実戦配備している国は、アメリカロシア中華人民共和国で、北朝鮮インドでも開発・配備がすすんでいるといわれています。

一方「中距離弾道ミサイル」とは、有効射程3,000~5,500km程度の弾道ミサイルのことで「中距離ミサイル」と略されることもあります。
英語では “Intermediate-Range Ballistic Missile” で、「IRBM」と略されることもあります。
また、有効射程1,000~3,000程度のものは「準中距離弾道ミサイル」、英語で “Medium-Range Ballistic Missile(MRBM)” 、1,000km以下のものは「短距離弾道ミサイル」、英語で “Short-Range Ballistic Missile(SRBM)” に分類されます。


■ Wikipedia 大陸間弾道ミサイル
■ Wikipedia 中距離弾道ミサイル

「ICBM」…有効射程5,500km以上の弾道ミサイル
「中距離弾道ミサイル」…有効射程3,000~5,500km程度の弾道ミサイル

「ICBM」と「中距離弾道ミサイル」の違いは?
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