マカロンダックワーズは、いずれもメレンゲアーモンドプードル(粉末アーモンド)を用いた洋菓子で、主原料がほとんど同じであることから混同されることもありますがそれぞれ別のお菓子です。
 
マカロン

「マカロン」とは、メレンゲ、アーモンドプードル、砂糖を主原料としたイタリア発祥の洋菓子で、つるつるの表面とふわふわの食感が特徴です。
卵白を泡立てたメレンゲに砂糖、アーモンドプードルを加え、気泡をつぶしてきめ細かく混ぜた生地を絞り袋で円状に絞り出し、乾燥させてから焼きあげたもの2枚でバタークリームガナッシュジャムなどを挟んだものが一般的です。
メレンゲの泡をつぶしてきめ細かくする「マカロナージュ」という工程と、焼く前に乾燥させることが「マカロン」の特徴で、これらの製法により光沢のある表面とふわっとした食感が作られています。
オーソドックスなもの以外にもピスタチオローズカシスフランボワーズイチゴバナナなど様々な果物系のフレーバー「マカロン」があり、カラフルな外観も特徴といえます。
「マカロン」の名前の由来は、ショートパスタの「マカロニ」と同じで、「薄い生地」を意味するイタリア語 “maccherone” とされており、16世紀ごろにフランスに持ち込まれて発展したとされています。

ダックワーズ
「ダックワーズ」とは、メレンゲ、アーモンドプードル、砂糖、薄力粉を主原料としたフランス発祥の洋菓子で、ざらざらの表面とさくさくの食感が特徴です。
卵白を泡立てたメレンゲに砂糖、アーモンドプードル、薄力粉を加え、気泡をつぶさないよう切るように混ぜた生地をシャブロン型と呼ばれる楕円形にくり抜かれた型を用いて成形し、表面に砂糖をまぶしてから焼きあげたもの2枚でバタークリームやガナッシュなどを挟んだものが一般的です。
メレンゲの気泡を残して混ぜることと、焼く前に砂糖を振ることが「ダックワーズ」の特徴で、これらの製法により内側は軽く、表面はパリッとした食感が作られています。
元々ケーキの土台として用いられていたものを改良した直径が20cm以上あるフランス南西部アキテーヌ地方の郷土菓子「ダッコワーズ」を起源としており、近年では本場フランスでも一般的となっている小判型の形状は1979年に日本の菓子店「16区」のオーナーシェフによって考案されたといわれています。

なお、生地に入る砂糖の量は「ダックワーズ」と比較して「マカロン」のほうが多いです。


■ Wikipedia マカロン
■ Wikipedia ダックワーズ

「マカロン」…メレンゲの気泡をつぶして作る、つるつるの表面でふわふわ食感のイタリア発祥の洋菓子
「ダックワーズ」…メレンゲの気泡をつぶさず作る、ざらざらの表面でさくさく食感のフランス発祥の洋菓子

「マカロン」と「ダックワーズ」の違いは?
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