「パンジー」、「ビオラ」は、いずれもスミレ科スミレ属の一年草「サンシキスミレ(三色すみれ)」を原種に改良された園芸品種の花の一種で、植物学的に明確な違いはありませんが、一般的に以下のように区別されることが多いです。
「パンジー」とは、19世紀に北欧で野生のサンシキスミレとビオラ・ルテア、ビオラ・アルタイカなどを交配させてつくられた交配種で、おもに花の直径が5cm以上のものをいいます。
「ビオラ」とは、19世紀の終わりから20世紀の初め頃に「パンジー」の小輪多花性種として品種改良されたもので、おもに花の直径が5cm未満のものをいいます。
「パンジー」と比較して強健で栽培が容易、ひとつの株に多くの花をつける、開花期が短いなどの特徴があります。
「ヴィオラ」とカタカナ表記されることもあります。
「パンジー」、「ビオラ」ともに、園芸品種として品種改良がすすんでおり、紫色、黄色、白色、赤色、オレンジ色、青色などをはじめ、多種多様な色彩のものがあります。
また、「パンジー」にも「小輪パンジー」と呼ばれる小さい花のものや多花性の品種など「ビオラ」の特徴を取り入れた品種もあり、「ビオラ」との違いに明確な定義はなくなっているといえます。
■ Wikipedia パンジー
■ Wikipedia ビオラ (植物)
「パンジー」…サンシキスミレが原種の園芸品種で花の直径が5cm以上のもの
「ビオラ」…花の直径が5cm未満のパンジーの小輪多花性種
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「パンジー」と「ビオラ」の違いは?