ライン(釣糸)を巻きとる釣具のリールは、「スピニングリール」と「ベイトリール」に大別されます。
「スピニングリール」とは、ラインを巻くスプール(糸巻き筒)が、ロッド(釣竿)やキャスト(投げる)方向に対して垂直に取りつけられたリールのことです。
「スピニングリール」は、ガイドを外して投げるため、ライン放出に抵抗がなく、仕掛けを遠くまで投げることができます。
しかし、ラインが螺旋状に放出されるため、ラインのヨレが起きやすいというデメリットもあります。
また、巻き上げ時にはガイドでラインの角度を90°折ってスプールに収納する構造のため、力のロスが起きやすいといえます。
「ベイトリール」とは、ラインを巻くスプールが、ロッドやキャスト方向に対して水平に取りつけられたリールのことです。
「ベイトリール」は、「スピニングリール」と逆にラインの放出、巻き上げ共にスプールと同方向のためラインがヨレにくく、巻き上げ時の力のロスも少ないです。
このため、大きな魚や重い仕掛け、太いラインを扱う場合には「ベイトリール」が多くなります。
一方でキャスト時には、ラインがスプールを回転させながら放出されるため、スプールの抵抗がかかり、飛距離は「スピニングリール」と比較して小さくなります。
また、ラインの放出速度とスプールの回転速度がずれてラインが絡まるバックラッシュというトラブルが起きることもあります。
なお、正確には「ベイトキャスティングリール」になります。
「スピニングリール」…スプールがキャスト方向に対して垂直なリール
「ベイトリール」…スプールがキャスト方向に対して水平なリール
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「スピニングリール」と「ベイトリール」の違いは?