「パグ」と「フレンチブルドッグ」との違いは?

「パグ」とは、中華人民共和国原産の小型愛玩犬で、紀元前600年頃には当時の中国ですでに愛玩犬として存在していた歴史の古い犬種です。
16世紀ごろにオランダに持ち込まれ、オランダからヨーロッパ各地に広まりました。
FCI(国際畜犬連盟)による犬種グループでは9G(愛玩犬)に分類されます。
成犬で体高25～28cm、体重6～9kg前後のものが一般的で、低い鼻としわのある顔、大きい頭部に垂れた耳、しっかりした骨格のスクエアな体形、上向きにカールした尻尾が外観の特徴です。
体毛は短毛で、毛色はフォーン、ブラック、シルバー、アプリコットなどで、ブラック以外は口周辺と耳は黒く、首から尻尾にかけての背部も黒みがかっています。
なお、耳の形状はボタンイヤーと呼ばれる前に垂れた耳がスタンダードでは好ましいとされていますが、ローズイヤーと呼ばれる横側に巻いた垂れ耳を持つ個体もいます。

「フレンチブルドッグ」とは、フランス原産の小型愛玩犬で、19世紀後半ごろフランスに持ち込まれたイギリス原産の中型愛玩犬「ブルドッグ」と「パグ」などを異種交配して選抜し、小型で温和な性格の家庭犬へと品種改良された犬種です。
FCI(国際畜犬連盟)による犬種グループでは9G(愛玩犬)に分類されます。
成犬で体高25～32cm、体重10kg前後のものが一般的で、「パグ」と比較して筋肉質で重心が低い個体が多いほか、バットイヤーと呼ばれる蝙蝠の羽のような丸く立った耳と低い位置にある短い尻尾が大きな違いとして挙げられます。
体毛は短毛で、毛色はブラックをベースにしたブリンドル、クリーム、フォーン、レッドなどのパイドや単色もあります。