「墓地」、「霊園」は、いずれも亡くなった人の遺体や遺骨を埋葬する「お墓」を設けるための区域のことですが、一般的に以下のように使い分けられます。
「墓地」とは、人の遺体や遺骨を埋葬する「お墓」を設けるための区域全般の総称で「ぼち」と読みます。
日本においては「墓埋法 (墓地、埋葬等に関する法律)」において「墳墓(お墓)を設けるため都道府県知事の許可を受けた区域」を「墓地」と定義しています。
寺院の境内(けいだい)や近郊にあり寺院が管理・運営する「寺院墓地」や、都道府県や市町村などの自治体が管理・運営する「公営墓地」、公益法人や寺院以外の宗教法人が管理・運営する「民営墓地」のほか、地域や集落の住民が共同で維持・管理する「共同墓地」、行政の許可を得て個人の敷地内で維持・管理する「個人墓地」などがあります。
一方「霊園」とは、「寺院墓地」以外の「墓地」に用いられる呼称で「れいえん」と読みます。
おもに「墓地」のうち「公営墓地」、「民営墓地」など規模が大きいものを指すことがほとんどで、それぞれ「公営霊園」、「民営霊園」と呼ばれることもあります。
東京都立の「青山霊園」や「多磨霊園」、民営の「西多摩霊園」や「高島平霊園」などをはじめ、全国各地に「霊園」の呼称を用いた「墓地」が多数あります。
「霊園」を設置することを目的に設置された都市公園を指して「墓園・墓苑(ぼえん)」と呼ぶこともあります。
なお、「霊園」に対する呼称として、「寺院墓地」のみを指して「墓地」を使用することもあります。
■ Wikipedia 墓地
■ Wikipedia 霊園
■ e-Gov法令検索 墓地、埋葬等に関する法律
「墓地」…お墓を設けるための区域全般の総称
「霊園」…寺院墓地以外の墓地に用いられる呼称
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「墓地」と「霊園」の違いは?